さてつづいてこのSTAR設定を使って、ATCの高度指示を回避(無かったことにする)方法を記述します。
なぜこれができるかというと、トランジションに到着した瞬間にATCは干渉をやめ、なんとタワーにハンドオフしてくれます。タワーは高度は指示してこないので、実質高度制限を解除でき、VNAVの高度プロファイルで降下できます。さらにタワーにコンタクトできているということは、他のトラフィックの状況も掴めるため、無駄なゴーアラウンド(特にファイナルで他機に離陸される)などを防げます。
今回はこれを利用します。あえて空港からやや遠いところにトランジションを設定します。例えば…
アプローチのインストラクションがあり、トランジションを選択したあと「〇〇便降下して12,000ftを維持」と言われますがトランジションが空港から遠い、すなわち自機に近い場合、トランジションにすぐ到達できるため12,000ft以下になる前にタワーハンドオフができるようになり、高度に関してごちゃごちゃ言われなくなるということです笑
それでは関空の例でやって見ましょう。DANDEを用いた24LのSTARを作成して見ます。
まずDANDEがないので黒い画面を右クリックし、このように追加します。(詳しくはこちらを参照)
あとは先ほどと同じように適当にルートを作ります。こんな感じでどうでしょうか?
(DANDE>TME10>BB451)
これでなんとも好都合なSTARができます笑
さらにまあまあいいタイミングでATCがタワーにハンドオフしてくれるので、「高度低すぎ!」などとATCに怒られることなく、中断することなく一貫してフライトができます。
最後にFile>Compile Airport(Ctrl+C)でエクスポートし、リネームするなりして、もとのファイルに上書きすれば完了です。bglcompなどのパスが間違っているとエクスポートできませんのでご注意ください。
ATCにトランジション経由を宣言するには、こちら(製作中)をご覧ください。
ちなみにSIDの方ですが、こちらはフライトプランナーで設定すれば良いと思います。出発に関して、ATCはフライトプランナー通りにナビゲーションしてくれます。またわりと適当に飛んでいても出発時はあまり怒られません笑
"Resume own navigation"(予定のルートを飛行)と言われたら大体大丈夫です。
※バックアップなどはEULAに従ってやってください。バックアップだとしてもらコピーが禁止されていることがあります。なお、いかなる責任もFSMUSEUMは負いません。自己責任でよろしくお願いします。