使用滑走路を制限する

FSXにSDKを導入すると、デフォルトの滑走路に使用制限をかけたりすることができます。

 

例えば羽田では、34R/34L/23/22からの離陸は騒音上の理由で行いません。また05/04への着陸も行いません。

天候を「実際の気象を使用」にして風向きが90(東から西)であった場合、飛行機は向かい風での離着陸が基本ですので、ATCを使って飛行していると05/04にビジュアルで誘導されたりします。

ちなみにこの場合でATCにしたがって飛行すると、飛行高度によっては降下と減速が追いつかず、ゴーアラウンドする可能性が高いです。で、とくにFSXのATCはゴーアラウンドをすると40マイルくらいは移動させられ、30分程度の遅延が生じます。これでは現実的にも、パイロット的にもいろいろ問題があります。

 

この事態を回避するにはADE(こちら)とFSX SDKを導入してエアポートデーターを改変することで対処できます。個人的に、この融通の利き具合がFSXのいいところかと存じます。

 

※SDKの導入はこちら

※作業の前には必ずバックアップ(コピー)をしておきます。

 

①FSXのファイルはデフォルトではProgram Files(x86)にインストールされているので、これを編集するには管理者権限が必要ですので、ADEは特に設定をしていなくても管理者モードで起動します。

 

※ADEはインストールしたフォルダの中のAirport Design Editor(4,917KB)が起動するアプリケーションです。

 

②右上の「File」よりOpen Airport from BGLをクリックして所定のBGLファイルを開きます。

 

③編集したい滑走路をダブルクリックすると、ダイアログが開きます。PrimaryとSecondaryがあり、羽田の05および04がPrimary、23および22がSecondaryになっているかと思います。今回着陸を拒否する方がPrimaryなのかSecondaryなのかを確認します。

 

④上のタブの「Pattern」を選択し、TAKEOFF/LANDINGをNOにします。

もしかしたらFALSEのほうがいいのかもしれません。UTLを入れたせいなのか、FALSEにしたからなのかはわかりませんが、現在はめちゃめちゃうまくいっています笑

 

⑤再び、FileよりCompile Airportをクリックします。中盤の黄色いテキストボックスに記載されているフォルダーが出力したいフォルダーであることを確認します。フォルダーを変更するにはMore Optionをクリックして、Compileの枠のなかのTo Specific Folder横の「...」をクリックして変更します。また中盤にある、Sync Compile File Name with Project Nameのチェックマークをはずし、読み込んだファイルと同じ名前に変更します。最後にOpen Folderをクリックして、一応保存をクリックして上書き保存をし、左下のCompileをクリックします。

 

⑥一部、長々とした英文が出てきます。要は、「いらないファイルは消しておけ。アドオンシーナリーの場合は、消さなくてもいい」とのことなので、一応YES=消さないをクリックしておきます。なにか大事なファイルが消去されると困るので。

 

これで作業は終了です。お疲れさまでした。

※ただし、離陸もしくは着陸をNOにした場合、その滑走路(PrimaryとSecondary両方)での離着陸は行われなくなってしまします。その点にはご注意ください。

→UTLを入れるとなぜか直ります。(Prepar3のみ。FSXはわかりませんが...)

2017年10月12日|カテゴリー:FSX